内蔵脂肪が体を滅ぼす
現代は体系的に太っている人が多くなりました。
戦時中の食べるもののない時代はやせ細っている人が多かったですが、食べ物が大量にあり飽和状態になると太っている人が多くなりした。
マクドナルドのファーストフード店も多くなり一日三食以上に食べる人が増えてきています。
ここまで食べる背景には、食べることで幸せを感じるというのが一番を多いでしょう。
それ以外には、体にいいと思い込んで栄養のあるものを一生懸命に過剰に摂取しています。
胃の中に常に食べ物がある状態では、体はエネルギーを脂肪として蓄えようとします。
胃の中が空っぽのときには、体は脂肪からエネルギーを取り出します。
一日に五食も六食も食べると常に胃にものがある状態となり体はエネルギーを脂肪として蓄えます。
その結果メタボリックシンドロームなどになり病気をして薬を処方され何種類もの薬を飲み薬漬けの生活となります。
これは食費と医療費を考えても経済的に損をすることになります。
お腹の出ている人をよく見ますが、暴飲暴食によりお腹に脂肪として蓄積されています。
女性でもお腹まわりに脂肪がついている人がいますが、女性の場合は皮下脂肪が多く、男性の場合は内蔵脂肪の場合が多いです。
食料がない時代から食料が余る飽食の時代になった現在、やはり食べることにより幸福を感じることができるという場合と体のためになると勘違いして栄養のあるものを摂る場合と動物的本能により食べることのできるときにできるだけ食べておこうという場合があります。
食べすぎることは腸が消化をしきれずに食べものが腐敗し大腸がんの原因にもなります。
食べすぎは病気の原因になるため、食べ過ぎないことが健康になると認識することがとても重要となります。
内蔵脂肪は体に害を及ぼすため、ファスティングにより落とすことが必要です。
脂肪を落とすためには食生活を改めることが重要となります。
太る原因は炭水化物と糖質の摂りすぎによるものです。
一日三食を食べることを意識して、おにぎりや卵かけご飯やレトルトカレーで済ますことがあります。
現在は野菜を食べることが少なくなりましたが、副菜である野菜や主食である魚や肉を食べずに炭水化物であり糖のかたまりであるご飯を中心に食べることが多くなっています。
ご飯は糖分の塊ですので体に脂肪として蓄積されていきます。
一日一食か一日一食半にして主食である魚や納豆などをたっぷりと摂るようにすることが大切です。
始めにご飯を食べると血糖値が急激に上がりますので、野菜から食べるベジタブルファーストを心がけることです。
炭水化物や糖分を多量に摂ると脂肪として蓄積されますが、脂質を摂ると脂肪を燃焼させます。
内蔵脂肪を落とすには食生活に加えて運動をするということがとても重要となってきます。
これはカロリーを消費するというよりも運動をすることにより脂肪が落ちやすくなるためです。
太っていること、内蔵脂肪がついていることは、体が内蔵脂肪により蝕まれていきます。
世界保健機構(WHO)によると、世界人口の約3分の1は肥満に分類されています。
肥満は、心血管疾患、脳変性、アルツハイマー病、生活習慣行など、いくつかの加齢に伴う病気のリスクを高めてしまいます。
肥満を定量化し、体脂肪と加齢の進行を関連づけるメカニズムを調査するために、世界中で様々な研究が行われています。
最近は、BMIはよい指標ではないと言われています。
BMIは末梢に蓄積された脂肪を推定すると考えられています。
ウエストヒップ比(WHR)とウエスト周囲長(WC)は、内蔵脂肪の指標です。
ウエストヒップ比(WHR)はウエスト周囲をヒップ周囲で割って求めたもので、この比率が男性で0.9以上、女性で0.85以上であると内蔵脂肪の蓄積が疑われます。
ウエスト周囲長(WC)とはへその高さで測った腹囲のことです。
ウエスト周囲長を測ることで、内蔵脂肪が蓄積されているかどうかがある程度分かります。
ウエスト周囲長が男性で85cm以上、女性で90cm以上の場合、内蔵脂肪の蓄積が疑われます。
肥満には2種類のタイプがあります。
一つは皮下脂肪型肥満で全身にまんべんなく脂肪がつくタイプです。
もう一つは内蔵脂肪型肥満といい、お腹まわりに脂肪がつくタイプの肥満です。
皮下脂肪とは皮下、皮膚のすぐ下につく脂肪です。
体温を維持したり、エネルギーを蓄えたり、外からの衝撃から身を守りクッションの役割を果たします。
内蔵脂肪とはお腹のまわりにつく脂肪でぽっこりお腹の原因になります。
太っているからといって内蔵脂肪が多いとは限りません。
太っていても内蔵脂肪があまりついていない人もいれば、内蔵脂肪も皮下脂肪も両方ついている人がいます。
内蔵脂肪型肥満は男性に多いといわれています。
内蔵脂肪は加齢とともにつきやすくなるという性質があります。
女性は皮下脂肪型肥満タイプが多いです。
腰から太ももにかけて皮下脂肪がつきやすいです。
増えすぎると問題があるのは内蔵脂肪です。
内蔵脂肪は皮下脂肪よりも活性度が高く、脂肪細胞からさまざまな物質を分泌して体に影響を与えるためです。
内蔵脂肪は体に悪影響をもたらし様々な病気のリスクを上げます。
内蔵脂肪は糖尿病、動脈硬化、高血圧、がんの発症リスク、死亡リスクを上げます。
内蔵脂肪は炎症を引き起こします。
内蔵脂肪は異物です。
内蔵脂肪が増えると免疫システムを動かしはじめ脂肪細胞が分泌する炎症性物質が臓器に炎症を引き起こします。
内蔵脂肪が減らない限り体はじわじわと燃え続け、炎症性物質で傷ついた血管や細胞が動脈硬化や脳卒中の引き金になります。
内蔵脂肪をなくさない限り健康になることはできません。
内蔵脂肪は、認知症や軽度認知障害、記憶力の低下などを引き起こします。
アメリカの研究では、中年期に腹部肥満だった人は、高齢期以降にアルツハイマー型認知症を発症するリスクが3倍高くなることがわかっています。
アジア人を対象とした研究において、メタボリックシンドロームでは認知症の前段階である軽度認知障害の発症リスクが1.46倍高まります。
脳の機能低下を防ぐために内蔵脂肪を減らすことが大切です。
内蔵脂肪は炎症を引き起こします。
脂肪細胞はサイトカインと言われるタンパク質を放出することにより炎症を引き起こします。
脂肪細胞が多いほど、血液や脳に放出されるサイトカインも多くなります。
肥満は新しいことを学び、記憶を思い出すために使用される脳領域をゆっくりと縮小させてしまう、慢性の全身性炎症に関連しています。
若者の学業成績とBMIの関係を調べると人口統計、ライフスタイル要因、および脂質プロファイルを調整した後でも、一般的な頭の能力と逆相関しています。
太っている人ほど成績が悪いです。
肥満は認知制御タスクのパフォーマンスの低下に関係しています。
炎症が長引くほど脳の萎縮が起こります。
これは高齢の肥満の人々が高齢の痩せた人々よりも学習能力と記憶能力が損なわれているかを説明しています。
BMI(ボディマス指数)が0.43、ウエストアップ日が0.01、ウエスト周囲長が1.3cm増加すると1歳分の加齢で見られるのと同じ脳血流の減少が見られます。
BMI、ウエストヒップ比、ウエスト周囲長が増加することで脳血流が減少します。
慢性的に脳の血流量が低下し、酸素や栄養が脳に十分に行き届かなくなることは認知機能障害の発症、脳の機能が低下する原因であることが指摘されています。
脳の血流が減ることは脳にとって悪いです。
太っている人を調べると脳の血流が減っていたから太っていることは脳に悪いということです。
痩せることに関しては食事が9割の影響を及ぼします。
糖質を制限して半分に減らすために、じゃがいも、市販の野菜ジュースなどに含まれる隠れた糖質を見抜き、午後2時~6時という太りにくい時間帯に食べることが推奨されています。
たくさん食べても太らない方法は精製炭水化物と糖質の摂取を控えることです。
脂質はとっても太らない、高脂質食でむしろお腹がへこみます。
太る原因は糖質と炭水化物の2つだけです。
食べ物の全ての一カロリーが同じ一カロリーではありません。
糖質は脂肪の蓄積につながり、脂質は脂肪の燃焼につながります。
脂質は新陳代謝を促進し空腹感を減らし、内蔵脂肪などの体脂肪の燃焼を促す脂質は総カロリー摂取量を増やさずむしろ減らします。
太らない食べ物は卵、ナッツの種子、エキストラバージンオリーブオイル、グラスフェッドバターグラスフェッドギー、エキストラココナッツバージンオイルが太らない食べ物です。
煮る、蒸す方法に変えて、焼く、揚げるという調理法をさけることで、脂質とカロリーが減少し、内蔵脂肪が減ります。
食物繊維豊富な海藻を食べることで、中性脂肪の取り込みを抑え、エネルギー消費を高めるようにします。
食事以外で痩せるためのポイントは運動習慣を身につけるようにします。
定期的に体を動かす習慣を身に着けることで体にとって様々なメリットがもたらされます。
5分散歩であってもそれを続けることで効果は確実に現れます。
運動習慣の最も注目するべきメリットは太りにくい体になることです。
運動習慣のメリットは、摂取した栄養素をせっせと脂肪に変えていく酵素が働きを弱めるためです。
運動を定期的に続けることにより脂肪の合成は鈍くなり体は太りにくい状態へと変化します。
運動により消費カロリーを増やしてやせようとしていますが、運動による消費カロリーはとても少ないです。
消費カロリーを増やすというよりは、太りにくい体を作るというメリットを得るために運動をするべきです。
消費カロリーを増やして痩せるというよりは、運動をすることにより太りにくい体になるから結果的に痩せやすくなると言うことができます。
内蔵脂肪を落とすためには運動をすることが効果的です。
一日を通して1.5~2時間活動的であることや適度な努力を必要とする活動に従事することを推奨しています。
早歩きやサイクリングなど通常よりも呼吸が困難になる活動などが考えられます。
ガーデニングなど体を使うのを習慣化するのも大切です。
身体活動を増やせば、脳の血流を維持し、改善するのに役立ちます。
脳への一貫した健康的な血液供給は、脳が正しく機能するために十分な酸素と栄養素を確実に供給するために、非常に重要となります。
脳の血流が損なわれた場合は、認知症やアルツハイマー病のリスクを高めるなどの深刻な健康問題につながる可能性があります。
肥満は人を加齢による病気にかかりやすくして、寿命を短くする可能性があります。
身体活動は脳血流の低下およびこれらから生じる可能性のある健康状態の悪化から保護するのに役立つ可能性があるためです。
どんな運動でもいいので自分の好きな運動を少しずつでも続けていくという習慣を持つことが重要です。
運動にはこれ以外にも大きなメリットがあります。
運動はいっぺんにしなくても短期間ずつしても効果があります。
30分連続で運動をするのと5分の運動を6回行うのでは同じぐらいの効果があります。